今月もやっと生理が終わりました。
やれやれ、しばらくはスッキリと過ごせるな…
ちょうど生理が始まる頃、
ある会社で低容量ピルの服薬支援を福利厚生制度に追加するよ!
というニュースを読む。
なんとタイムリーなニュースかしら!
毎月のPMS・生理痛に悩まされている私にとっては、
ピルの服薬支援を受けられるなんて羨ましい!
いいなぁ〜!いいなぁ〜!と一通り思いを馳せてから、
改めて低容量ピルについてグーグル先生に色々教えて頂きました。
調べてみると、女性の間でも
ピル=避妊薬という認識が強い事に驚きました。
確かに避妊を目的とした服薬の時もあるので間違えではありません。
それに加え、
生理痛緩和・子宮内膜症治療などの効果+ピル服用に伴う副作用
など正しい理解をすることが必要ですね。
エムティーアイ、低容量ピル服薬支援を開始
(株)エムティーアイで生理痛や月経前症候群(PMS)などの症状に悩む女性社員を対象に、新たな福利厚生制度を2020年2月より開始する。という内容。
(株)エムティーアイは、女性の生理日予測などを管理できる『ルナルナアプリ』などを運営している会社。
私もお世話になっている。たぶん10年くらいは使っている。
10年前はスマホもないので、ルナルナのサイトに会員登録をして生理日を管理するという感じだったように思う。
同社は2019年9月26日(木)よりルナルナアプ内で低用量ピルの服薬支援を目的に、新たに「ピル(OC/LEP)モード」提供を開始している。
内容をざっくりと説明
- オンラインで生理痛やPMSなどの症状に対して気軽に婦人科に相談できる。
- 診療にかかる費用と、ピル服薬が必要な場合はその費用を会社が負担する。
- 希望する女性社員協力のもと半年間の実証を実施し、その結果をもとに本格的に運用開始予定
ざっくりと言うとこんな感じ。
初診は医療機関へ来院して対面での診療が必要だが、それ以降は適宜スマートフォンにて診療を受けられるとの事。
私がもしこの会社の社員だったらぜひ利用したい!と思った。
最大の魅力はピル代や診察の費用を経費清算できる。ズバリこの点だ。
実は以前、ピルを考えた事があったが断念した。
理由は診察にかかる時間、そして診察代とピル代だ。
毎月の事である。
これから閉経まで何年続くの。。。?
ちょっとした絶望を感じピルを候補からはずした経験がある。
私のPMSと生理と生活
次の生理がいつなのか?
コレはとても重要だ。
それは何故か?
妊娠しているか否か。
それだけじゃない。
生理予定日の1週間前〜生理期間の約2週間。
この期間が体と心のコンディションが最悪だ。
だからこの期間をどうしのごうか?
予めシュミレーションしておきたい。。。
いや、覚悟をしておきたいから。と言った方が近いかもしれない。
私の場合、生理予定日の約1週間前から不調(PMS)が始まる。
イライラ、気分の落ち込み、無気力感、強烈な眠気。
全部ホルモンのせいだ!
自分ではコントロールできない。
- イライラして人に当たってしまう自分に傷つく。
- ただでさえ落ち込んでいる気分がさらに落ち込む。
- 無気力で何もしたくない。今日はとてつもなく疲れた。
- 引きずり込まれるような強烈な眠気。泥のように眠る。
こんな事が毎月繰り返されている。
こんなホルモンの波に慣れたと言えば、もう慣れた。
イライラしたり、気分が落ち込むな〜と思った時は自分を責める前に、まずルナルナアプリを見る。
あ、やっぱりね。生理前だわ….
じゃあ、しょうがないか….
この習慣ができただけでも、気分的に少し助けられている。
しょうがないか….
という諦めモードになりこの2週間が去るのを待つ。
これが私にとってはPMS・生理期間を乗り越える一番の方法である。
ピルは選択肢の一つであってほしい
厚生労働省の発表によると、
近年は女性の晩婚・晩産化が進み、出産回数が減少。そのため生涯における月経回数は劇的に増加している。月経回数の増加は婦人科系疾患の発症に深く関わっている。との事。
『ルナルナ』で行った調査では、52%の女性が日常生活に支障をきたすような重い月経痛を経験したと回答。
しかし、実際に婦人科を受診し低用量ピルを服薬したことのある女性は3割以下にとどまる。という調査結果だったそうだ。
かなり多くの女性が、ただの生理痛だから〜、いつもの事だから〜、とやり過ごしている。というのが肌で感じる現実だ。私もその一人だけれども…
ピルを服用する事で婦人科系疾患の緩和・改善することが期待できるようだ。
しかし、デメリットもある。
- 婦人科を受診するハードルが高い
- 一般的な薬剤と同様に、体に合わないと副作用が出てしまう可能性がある
- 血栓症のリスクもわずかではあるが上がる
素人が調べただけなので詳しい事はわからない。
しかし、これだけは言える。
安全にピルの服用を続ける為に、そして重大な病気を見過ごさない為にも医師への相談・診察が大切だ。
ピルを最終的な解決策にしないで!
(株)エムティーアイのニュースを読み、
ピルの服薬支援を羨ましいと思う一方、
ピルを全ての女性の解決策にしないで欲しい!
とも思った。
もちろん、この制度は
- ピルを飲め!ピルは良いよ!
- 女性のQOL向上するよ!
- ピルが絶対的な解決策だ!
と言っているのではない。
一つの提案。一つの選択肢としてピルの認知を広げる。
婦人科受診のハードルを低くし重大な疾患を見過ごさない為の施策だと理解している。
正しくピルの知識をつけメリット・デメリットを理解した上で、
ピルを使いたくないという女性もいるはずだ。
そういう女性にピルの服薬を無理に勧める事をしないで欲しいと思ったのだ。
悪魔でピルは選択肢の一つであり、意思決定はそれぞれの女性に権限がある。
その決定に対して評価する権利は周りにはない事を覚えておきたい。
まとめ
PMSや生理痛など女性特有の症状に対しもっと社会全体の理解が必要だと感じる。
女性どうしでは『はぁ〜今日生理で辛いんだよね。』という一言に対し
『そっかぁ〜、じゃあ今日は早く帰ろう。』
『今日は家事やらずに寝なよ〜』
というような会話がよくされている。
お互いに痛み・辛さも分かり共感しあえる。
しかし、社会全体としてはどうだろう。
私はこう思う。
『辛そうで大変そうだけど、仕事は仕事だからしっかりやってね』
『甘えは許されないよ』
実際に言われた事はないが、無言の圧力として感じる。
生理休暇、ピル、リモートワーク、半休制度…など
働く女性に対し少しでも多くの選択肢を増やして欲しい。
制度だけ整えれば良い訳ではない。
制度を正しく安心して女性が利用できる為に、
男性達を含め社会全体の理解を深めてもらう事も必要だ。
正しい理解なしに女性の活躍できる社会の実現はないだろう。
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